【シンガポール】小売電力iスイッチ、EV充電事業に参入[公益](2021/04/21)
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シンガポールの小売電力事業者iスイッチ・エナジーは、電気自動車(EV)の充電設備事業に参入する。シンガポールでEV充電設備を展開するフィンランド企業から、国内の既存設備を買い取ることで合意した。シンガポール政府がEV振興に本腰を入れていることが背景にある。
フィンランドのプラグイット(PlugIT)がシンガポールで保有するEV充電設備12基を取得。EV充電設備の設置サービスを始める考えだ。取得額は明らかにしていない。
iスイッチは、コンドミニアム50棟、ショッピングセンター10カ所、駐車場600カ所、一戸建て住宅8,000戸を顧客に抱える。こうした顧客向けに、数千基規模でEV充電設備を提供する考えだ。
シンガポール政府は今年2月、2030年までに国内のEV充電設備を6万基に増やす計画を打ち出した。iスイッチのアンドリュー・コシャルスキー最高コマーシャル責任者(CCO)は「最新の政府方針から、今がEV充電事業に参入する好機だと考えた」と語った。