【フィリピン】ビノンド―イントラムロス橋、年内開通[運輸](2021/04/19)
フィリピンの公共事業道路省は15日、首都マニラのビノンド地区と城塞都市イントラムロスを結ぶ橋の建設について、年内開通に向けて工事が進んでいると発表した。工事の進ちょく率は60%程度に達している。
ビリヤル公共事業道路相は同日、建設現場を視察。新型コロナウイルス危機のさなかだが、担当部局と建設会社の中国路橋工程(CRBC)が10~12月期の完成に向けて作業を急いでいると話した。事業費は33億9,000万ペソ(約76億円)に上る。
ビノンド―イントラムロス橋は双方向4車線で、主橋部は70メートル、全長は680メートル。完成後はパシッグ川を渡る新たなルートとして、1日約3万台の通行を見込む。首都圏の道路網との連結性向上や渋滞緩和も期待されている。
建設中の橋は、エストレラ(マニラ首都圏マカティ市)―パンタレオン(同マンダルヨン市)橋と併せ、中国からの援助で設計・建設費用を賄っている。この援助は現政権発足後、中国との初のインフラ連携事業となった。