【ベトナム】地場フェニカ、越初の自動運転試作車を披露［車両］（2021/03/31）

ベトナムの複合企業フェニカグループはこのほど、特定の場所に限って走行を完全自動化する「レベル４（高度運転自動化）」の自動運転技術を採用した電気自動車（ＥＶ）の試作車を発表した。レベル４の自動運転車の開発は同国初となる。29日付ベトナム・ニュース（ＶＮＳ）電子版が伝えた。

試作車は、人工知能（ＡＩ）技術や次世代センサー「ＬｉＤＡＲ（ライダー）」によって、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う「ＳＬＡＭ技術」を導入した。市販に向けては、今後さまざまな場所で安全テストを行い、生産コスト削減のための研究を重ねる必要があるという。

同グループ傘下で自動運転車開発を手掛ける「フェニカＸ」のレ・アイン・ソン社長は「ベトナム初となるレベル４の自動運転車開発により、自動運転業界の発展が促進され、技術の内製化が進むことを願っている」と述べた。

フェニカグループが発表したレベル４自動運転車の試作車（同社提供）