【ベトナム】成長推進役に国営7社を選定、計画投資省[経済](2021/03/26)
ベトナム計画投資省はこのほど、国内経済の成長をけん引する先端的な国営企業として、7グループを選定したと発表した。各事業領域の競争力を引き上げるリーダーの役割を担う。24日付ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が伝えた。
選ばれたのは◇ハイテク産業分野3社=ベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)、ベトナム郵政通信グループ(VNPT)、モビフォン通信総公社(モビフォン)◇エネルギー産業分野=ベトナム電力グループ(EVN)、ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)◇港湾・ロジスティクス(物流)分野=タンカン・サイゴン総公社(サイゴン・ニューポート)◇金融・銀行=ベトコムバンク――の7グループ。
国営7グループは、いずれも◇1社の登録資本が最低1兆8,000億ドン(7,800万米ドル、約85億円)◇各事業領域で30%以上のシェアを保有◇効率的な企業統治(コーポレート・ガバナンス)を実現――などの条件に適合しており、強化を進めることで他の事業分野への波及効果が大きいと認定された。
国営企業グループを新たな時代に即した先進企業グループに発展させていくとの方針は、今年2月に閉幕した第13期ベトナム共産党大会で「国の決定的な重要任務」と位置付けられた。今回の選定はこの決定に沿った措置で、最終的にはこれら7グループを含む17企業・団体で計画を推進する予定だという。
グエン・チー・ズン計画投資相は、「選定された国営企業は他の企業をけん引する役割を果たさなければならない。民間企業をサポートするためのエコシステム(ビジネス生態系)やバリューチェーン(価値連鎖)を構築していく必要がある」と述べた。