【シンガポール】現代自とシングテル、革新的製造技術で提携[車両](2021/03/24)
韓国の現代自動車とシンガポール通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)は23日、第4次産業革命(インダストリー4.0)によって製造効率を高める「スマートマニュファクチャリング」の開発などで提携する覚書を交わした。
現代自が持つ革新的な自動車生産技術と、シングテルの第5世代(5G)移動通信システム、モノのインターネット(IoT)などの技術を持ち寄り、インダストリー4.0の最先端のデジタルソリューションを共同開発する。
具体的には、5Gを活用したスマートファクトリーの技術を開発し、現代自がシンガポールに設置するイノベーション(技術革新)センターの知的生産システムで試験運用する。現代自の世界中の生産拠点で導入することを視野に入れる。
両社はこのほか、シングテルのIoT技術を活用して電気自動車(EV)の電池の状態などを自動的に把握し、充電済みの電池に定額制で交換できるサービスを、シンガポールで利用される現代自のEVに提供することでも合意した。
現代自は2020年10月、シンガポールにイノベーションセンターを建設し、モビリティー関連技術の研究・開発を進めると発表した。投資額は約4億Sドル(約324億円)で、22年の完工予定。EVも生産する計画だ。