【台湾】パラオとトラベルバブル開始、団体旅行のみ[観光](2021/03/18)
台湾衛生福利部(衛生省)の中央流行疫情指揮中心は17日、パラオとの間で渡航規制を緩和する枠組み「トラベル・バブル」を同日から実施すると発表した。相互に団体旅行を受け入れる。個人旅行者の渡航は引き続き禁止する。
台湾とパラオは今後、団体旅行者を乗せた航空便を週2便受け入れる。旅行者の数は1便当たり110人まで。
行程は当局から許可を受けた内容に限定。日程は入境日と出境日を含めて最長8日間となる。出入境時に新型コロナウイルスの検査を受けることも義務付けた。
参加には、◇過去6カ月間に海外渡航歴がない◇過去2カ月間に隔離措置または自主健康管理を受けていない◇過去3カ月間に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出ていない――の3条件を満たす必要がある。
同中心はパラオから戻った旅行者に対し、14日間の厳格な自主健康管理を命じる。共同生活者がいる場合でも個室での生活を命じ、共同生活者との食事は禁止。本人と共同生活者双方にマスクの着用と安全な距離の確保を義務付ける。本人に対しては期間中、公共交通機関の利用と頻繁な外出を禁止する。
中央通信社によると、トラベルバブルの第1陣は4月1日に出発する。今月28日にはパラオのスランゲル・ウィップス大統領が訪台する見通し。
■感染者は2日連続ゼロ
同中心は17日、新型コロナウイルス感染症の新たな感染者が確認されなかったと発表した。感染者ゼロは2日連続で、台湾での感染者は990人のままとなった。
17日時点の域外感染は874人、域内感染は77人、台湾海軍の集団感染は36人、航空機内での感染は2人、感染源不明は1人。17日までに956人の隔離が解除された。死亡者は10人。入院中は24人となった。