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【インドネシア】TAM、バリ州で新EVプロジェクトを開始[観光](2021/04/05)

超小型EV「C+pod 」に試乗するサンディアガ・ウノ観光相(TAM提供)

超小型EV「C+pod 」に試乗するサンディアガ・ウノ観光相(TAM提供)

トヨタ自動車のインドネシア販売会社トヨタ・アストラ・モーター(TAM)は3月31日、バリ州の観光客向けに電気自動車(EV)を提供する「トヨタ・EV・スマート・モビリティー・プロジェクト」を開始したと発表した。インドネシアにおけるEVの普及や、バリ州の観光支援を目的とする。

プロジェクトでは、超小型EV「COMS(コムス)」20台、同「C+pod(シーポッド)」5台、「プリウス」のプラグインハイブリッド車(PHV)モデル5台の計30台を、観光地として人気の高いバドゥン県ヌサドゥア地域やングラライ空港で提供する。観光客などの利用者は、予約や支払い、車両のデジタルキーの入手までをスマートフォンアプリ「mTOYOTA」、パートナー会社のアプリ「TRAC To Go」を使って行う。ヌサドゥアの商業施設「バリコレクション」前の専用駐車場で直接申し込むことも可能。1日にサービスを開始し、2年間実施する予定だ。

利用料金は1人乗りの「COMS」が1時間当たり税抜き5万ルピア(約380円)、2人乗りの「C+pod」が同8万ルピア。「プリウス」は24時間で40万ルピア。運転手付きのプランもある。

プロジェクトには、トヨタのグループ会社や観光開発公社(ITDC)、KDDIの現地法人KDDIインドネシア、パナソニックの販売子会社パナソニック・ゴーベル・インドネシア(PGI)など合わせて13社が参加する。

3月31日の記念式典に参加したTAMの松田進社長は「自動車の提供だけでなく、生活の質の向上や環境保全など、社会のさまざまなモビリティー需要に応えていきたい」と述べた。式典にはアグス産業相やサンディアガ・ウノ観光・創造経済相らも出席した。

TAMは設立50周年を迎えた。同社はこれまでにEV1モデル、PHV1モデル、ハイブリッド車(HV)8モデルの電動車を展開し、今年2月までに計4,000台以上を販売した。

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