【フィリピン】特恵関税による対米輸出、比は世界5位[経済](2021/03/17)
米国通商代表部(USTR)が発表した年次報告書によると、2020年の一般特恵関税制度(GSP)を利用した対米輸出額で、フィリピンは世界5位の規模だった。輸入元の上位4カ国は、タイ、インドネシア、ブラジル、カンボジアだった。
20年の米国のGSPによる輸入総額は前年比20.1%減の168億米ドル(約1兆8,345億円)となり、米国の輸入総額の1%未満だった。品目では旅行用品やスポーツバッグ、ゴム手袋、貴金属などが多かった。
地元紙マニラブレティンによると、19年の米国の対フィリピン貿易額は、モノとサービスを合わせた輸出が121億米ドル、輸入が185億米ドルだった。米国からフィリピンへのモノの輸出のうち、上位品目は電子機器、穀物、油料種子など。一方、輸入は電子機器や機械、衣類などが上位に入った。