【タイ】首相ら閣僚、アストラゼネカ製ワクチン接種[政治](2021/03/17)
タイのプラユット首相ら閣僚が16日、延期されていた英アストラゼネカ製の新型コロナワクチンの接種を受けた。地元各紙が同日伝えた。
首相らへのワクチン接種は、首都バンコクの首相府庁舎内のサンティマイトリー棟に設けられた会場で当日の閣僚会議前に行われた。密集を回避するため、接種中はサンティマイトリー棟のメディアの立ち入りが禁止され、代わりにフェイスブックを通じて接種の模様が中継された。
16日に接種を受けた閣僚は、プラユット首相をはじめ、スパタナポン副首相兼エネルギー相、アヌポン内務相、アーコム財務相、サックサイアム運輸相、ピパット観光・スポーツ相、スチャート労働相、ワラウット天然資源・環境相、アヌチャー首相府相ら16人。
プラユット氏らは当初、今月12日にアストラゼネカ製のワクチン接種を受ける予定だったが、欧州連合(EU)で同ワクチン接種後に血栓ができる複数の症例が報告されたことから、保健省が当面の延期を発表していた。
プラユット氏は、ワクチン接種から30分の経過観察後、「指導者が先にアストラゼネカ製ワクチンの接種を受け、副反応などの問題が起きなかったことで、一般国民も安心して接種が受けられる」とコメントした。