【フィリピン】大統領、都市部の人口急増を懸念［政治］（2021/03/15）

フィリピンのドゥテルテ大統領は11日、都市部を中心とする人口の急増が新型コロナウイルス感染防止策などの障害になっているとの懸念を明らかにした。政府が対策を講じる必要があると指摘している。

ドゥテルテ氏は、人口が急速に増加し、都市部で超過密状態になっていることに触れ、新型コロナ感染防止に必要な人と人との間に一定の距離を確保することが難しくなっていると指摘。避妊による家族計画を推進する能力が政府に欠けていることが問題を招いているとの認識を示した。

避妊に比較的寛容なプロテスタントのラモス元大統領が政権を握っていた時期に家族計画の推進を提唱したが、教会と対立し、実現に至らなかったことにも言及した。政教分離の原則を尊重し、政府が家族計画を進める必要性を強調した上で、自身の後継者に人口問題への対応を託したいと述べた。