【中国】中国電信、上海での上場を申請へ[IT](2021/03/11)
中国通信キャリア大手の中国電信集団(チャイナ・テレコム)は9日、上海証券取引所に上場申請する計画を発表した。実現すれば香港取引所との重複上場となる。
同社はニューヨーク証券取引所にも上場していたが、トランプ前米大統領が中国軍を支援していると見なした中国企業への投資を禁止したことを受けて、1月に取引が停止されている。
中国電信は「上海上場は、資金源を広げて資本力を強化し、リスク耐性の向上に役立つ」と説明している。調達資金は第5世代(5G)移動通信システム向けネットワークやクラウドネットワークのインフラ整備などに充てる。4月9日に臨時株主総会を開き、上海上場について株主の承認を得る予定。最大120億9,300万株を公開する計画という。
中国電信が9日発表した2020年12月期本決算は、純利益が前年比1.6%増の209億元(約3,500億円)、売上高が4.7%増の3,936億元だった。