【シンガポール】金融最大手DBS、CEOの報酬24%減[金融](2021/03/10)
シンガポール金融最大手DBSグループ・ホールディングスのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)が2020年に受け取った報酬が、コロナ禍による経営悪化を受けて前年から24%減少したことが、同社の年次報告書で明らかになった。
グプタCEOの報酬は、918万Sドル(約7億4,000万円)。基本給は前年と同水準の120万Sドルだったが、株式報酬が28%減の451万Sドル、現金のボーナスが26%減の341万Sドルとなり、それぞれ大幅に縮小した。
DBSグループの20年12月期決算は、純利益が前期比26%減の47億2,100万Sドルに落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速や金利低下で、純金利マージンが大幅に縮小したほか、貸倒引当金を積み増したことが影響した。
年次報告書はグプタCEOの報酬引き下げについて、業績悪化や従業員が減給となったことが理由と説明している。