【香港】スタンチャート、大湾区事業の収入倍増へ[金融](2021/03/09)
香港の英系銀行大手スタンダード・チャータード銀行(香港)は、香港と中国広東省、マカオで一体的な経済圏を目指す「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」対象地域での収入を向こう5年で2倍にするとの目標を明らかにした。8日付信報などが伝えた。
林遠棟(アンソニー・リン)大湾区担当最高経営責任者(CEO)によると、大湾区事業の拡大に向け人員を拡充する。広東省広州市に設けた「大湾区中心(センター)」の行員は2021年末までに800人、23年末までに1,600人以上とする方針。将来的に大湾区を構成する広東省の対象9市全てに支店を開設したい考えも示した。
林氏は、本土と香港、マカオの3地域をまたいだ金融商品への投資を認める「越境理財通(クロスボーダー・ウェルス・マネジメント・コネクト)」など、大湾区で始まる金融分野の新しい枠組みがビジネスチャンスをもたらすと期待感を表明した。