【中国】「春運」旅客数は8.7億人、前年比4割減[運輸](2021/03/09)
中国国営中央テレビ(CCTV)系ニュースサイトの央視網によると、春節(旧正月、今年は2月12日)に伴う交通機関の特別体制「春運」(1月28日~3月8日)の旅客数(速報値)は8億7,100万人(延べ人数、以下同)だった。2020年の同期間と比べ40.8%、新型コロナウイルス流行前の19年同期と比べると70.9%それぞれ減少した。
交通運輸省は1月下旬、今年の春運40日間の旅客数は11億5,200万人になると予測していたが、これを下回る結果となった。政府は今年の春節期間、新型コロナの感染拡大防止のために農村部からの出稼ぎ労働者(農民工)らの帰省や都市部住民の長距離旅行を自粛するよう呼びかけた。この自粛要請が春運の旅客数減につながったようだ。
旅客数のうち鉄道は2億1,800万人で、20年同期より3.5%増えたが、19年同期と比べると46.5%減った。航空は3,536万8,000人となり、20年同期比で8.5%、19年同期比では51.5%それぞれ減少した。
高速道路を利用した車両数は11億8,000万台で、20年同期比で77.6%増加した。19年同期比でも0.5%増えた。