【シンガポール】ドコモと協和エクシオ、東南アの5Gで協業[IT](2021/03/04)

NTTドコモと通信インフラ・システムの協和エクシオ(東京都渋谷区)は、東南アジアで第5世代(5G)移動通信システム関連ソリューションの提供などで協業する。両社のシンガポール現地法人が3日、発表した。日系企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するのが狙いだ。

両社は長年協力関係にあるが、それぞれの現地法人であるNTTドコモアジアとエクシオグローバルが協業するのは初めて。シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムの4カ国を中心に、日系企業向のDXに必要な5Gネットワークの構築、ソリューションの開発・提供を手掛けていく考えだ。

NTTドコモアジアによると、日系企業が数多く進出する4カ国ではDXに対するニーズが高まっているが、基盤となる通信ネットワークの整備が不十分であるのが現状だ。通信ネットワークの構築に強みを持つエクシオグローバルと組むことで、DXの基盤とその上で展開されるソリューションの両方を提供できるようにする。

具体的には、通信網の構築、IoT(モノのインターネット)機器、ウエアラブル端末(装着型端末)といったベースのソリューションを提供。その後はデータ解析やセキュリティーシステムなどより高度なソリューションにつなげていくという。

東南アジアでは製造業や建設業などから引き合いがあり、主要な顧客ターゲットとなる見通し。こうした業種では、機材のダウンタイム(保守や不具合で稼働停止している時間)の縮小、生産能力の向上、現場と監督部署間のコミュニケーション精度の向上、出張など移動時間の短縮といった課題があり、DXが課題解決に資すると期待されている。

NTTドコモアジアの大杉俊明デピュティーマネジングディレクターは「エクシオグローバルとの協業を通じ、将来的により高度なソリューションを提供していきたい」と意気込みを語った。各国の法規制にもよるが、プライベート5G(企業が自社の敷地内に自ら整備する5G通信網)の構築も視野に入れていると付け加えた。

エクシオグローバルの今泉文利マネジングディレクターは「東南アジアは当社にとって主要市場のひとつ。5Gや第6世代(6G)は日本が官民で力を入れている分野でもある。域内市場を開拓し、より高度なソリューションの提供に発展させていくことで、日系企業の事業活動に貢献したい」と述べた。

NTTドコモアジアの人員は十数人。タイ、インドネシア、ベトナムにも関連会社の拠点がある。各国で連携し、日系企業のDX支援事業に取り組んでいく。

エクシオグローバルはシンガポール国内に3社の完全子会社を抱え、人員は合計で600人ほど。タイ、インドネシア、フィリピンに拠点があり、ベトナムではパートナー企業を通じて事業を展開している。

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