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【マレーシア】マレーシア日通、医薬品の輸送認証を取得[運輸](2021/03/03)

日本通運は2日、現地法人マレーシア日本通運のクアラルンプール国際空港(KLIA)支店が国内の輸送サービスに関する医薬品の適正流通基準「GDP」の認証を取得したと発表した。GDPの認証取得は、今年1月14日に発効した。

日通の広報担当者は「マレーシアで需要増加が見込まれる医薬品の輸送体制が整備された」と説明した。マレーシア日通は14年にハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を取得しているが、これまで輸送できたのは食品や化粧品のみ。GDPの認証取得で、ハラル関連を含めた医薬品全般を取り扱えるようになる。

マレーシア日通はスランゴール州に本社を置き、国内18カ所に支店を持つ。19年12月にスランゴール州クランのロジスティクスセンター(倉庫)で、20年12月にはKLIA支店で医療機器物流の品質に関するマレーシアの規格「GDPMD」の認証を取得しており、医療機器の取り扱いも増やしている。

日通はグループ全体の経営計画「2023KPI」で重点産業の一つに医薬品を位置付け、同産業向けの売上高を20年3月期の147億円から24年3月期には400億円に引き上げる目標を掲げている。産業の変化に伴い生まれる新たな物流を取り込む方針で、今回のGDP認証の取得は同計画の一環となる。

マレーシア日通のクアラルンプール国際空港支店の外観(日通提供)

マレーシア日通のクアラルンプール国際空港支店の外観(日通提供)

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