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【カンボジア】クラスター拡大、封鎖前の準備必要[医薬](2021/02/25)

カンボジア保健省は24日、首都プノンペンで発生した新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)について、新たに38人の陽性が判明したと発表した。これにより、クラスターは中国人を中心に137人に拡大した。感染防止対策として当局による建物の閉鎖が続く中、在カンボジア日本大使館は、自宅の封鎖を想定した事前準備を在留邦人に呼び掛けている。

クメール・タイムズ(電子版)によると、新規感染者の国籍別内訳は、中国人が35人、ベトナム人が2人、カンボジア人が1人。

プノンペンのクラスターは20日に明らかになった。クメール・タイムズの独自取材によると、発生源とされるダイヤモンドアイランドのクラブハウス「N8」には、新型コロナの自主隔離施設として用いられる「ソカ・ホテル」から逃走した4人が出入りしていた。

カンボジアではこれまでも、入国者が自主隔離施設から逃走する例が報告されている。このため、政府は23日、隔離規制に従わない場合はカンボジア人、外国人ともに災害管理法に基づく罰則を科すことを決定。外国人が有罪と認められた場合は、強制送還の上で再入国を禁止することを定めた。

在カンボジア日本大使館が在留邦人に宛てた23日付メールによると、クラスターの発生に伴い、プノンペンでは47の施設が封鎖されている。大使館は「今後、いずれの施設が封鎖対象となるかは予断を許さない」として、封鎖に備えた事前の準備を呼び掛けた。自宅などが封鎖された場合、飲料水やトイレットペーパー、現金の入手が困難になる恐れがあるという。

カンボジアの新型コロナの累計感染者は、24日時点で633人。内訳はカンボジア人が364人、中国人が142人など。

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