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【シンガポール】北部で誤って森林伐採、経緯を調査中[建設](2021/02/24)

誤って伐採が行われた北部クランジの区画(ブライス・リー氏のフェイスブック投稿より)

誤って伐採が行われた北部クランジの区画(ブライス・リー氏のフェイスブック投稿より)

シンガポールの北部クランジで、森林の一部が誤って伐採されたことが発覚した。一帯の開発工事は中断され、政府機関が経緯を調査している。開発工事を請け負っていた建設業者や発注者である政府機関の責任が問われている。

現地の複数のメディアによると、誤って伐採が行われたのは、農業・食品関連のハイテク産業団地「アグリ・フード・イノベーション(技術革新)パーク」の建設予定地。全25ヘクタールの用地のうち11.9ヘクタールの伐採が行われたが、このうち4.5ヘクタール分が環境影響評価(アセスメント)が完了する前に伐採された。

建設工事を請け負っているのは、国内の土木会社ホアチョン・グローバル。同社が今月19日に公表した声明によると、発注者である政府の工業団地運営機関JTCコーポレーションの1月13日付の指示に従い、現在は工事を中断している。

建設工事の発注者であるJTCの責任を問う声が上がっており、国立公園管理局(Nパークス)などが経緯を調査している。

クランジの誤伐採については、自然活動家のブライス・リー氏が今月14日に会員制交流サイト(SNS)に投稿した写真をきっかけに発覚した。16日にJTCが「用地の一部が誤って更地にされた」と認めていた。

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