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【インドネシア】シノバック製ワクチン、高齢者への接種許可[医薬](2021/02/09)

インドネシア保健省は7日、食品医薬品監督庁(BPOM)が中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンについて、60歳以上の高齢者への接種を正式に許可したと発表した。まずは60歳以上の医療従事者1万1,600人への接種を開始する。

高齢者へのワクチン接種は28日の間隔を空けて2回行う。ブディ保健相は「60歳以上の高齢者は人口の約10%だが、新型コロナの死者数の50%以上を高齢者が占めている。医療従事者への優先接種を開始し、並行して一般の高齢者への接種も進めていきたい」と述べた。

BPOMのベニー長官は「中国とブラジルでの臨床試験結果をもとに、5日付で60歳以上の高齢者へのシノバック製ワクチンに関する緊急使用許可(EUA)を交付した。高齢者へのワクチン接種はリスクが高いことから、医師による接種前の診断が重要になる」と話した。

BPOMによると、中国で実施されたシノバック製ワクチンの第1・第2相臨床試験には約400人の高齢者が参加し、重度の副反応は確認されなかった。約600人の高齢者が参加したブラジルの第3相臨床試験でも、重度の副反応や死者は報告されていない。

BPOMはシノバック製の新型コロナワクチンについて、60歳以上の高齢者への接種を正式に許可した(アンタラ通信)

BPOMはシノバック製の新型コロナワクチンについて、60歳以上の高齢者への接種を正式に許可した(アンタラ通信)

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