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【シンガポール】起亜、シンガポールでラストマイル配送[運輸](2021/02/03)

韓国の起亜は、シンガポールのラストマイル配送サービス市場に参入する(同社提供)

韓国の起亜は、シンガポールのラストマイル配送サービス市場に参入する(同社提供)

韓国の自動車メーカー、起亜は2日、同国の新興物流会社Sラボ(S.Lab)アジアと提携してシンガポールで、商品を最後の配送拠点から顧客の手元まで届ける「ラストマイル配送」サービス市場に参入すると発表した。自社の特別目的車両(PBV)を世界で展開していく足掛かりとする考えだ。

Sラボは、生鮮食品など低温管理が必要な商品を配送するコールドチェーン(低温物流)を手掛けるスタートアップ企業。現在は、韓国と東南アジアで物流ネットワークを構築している。

起亜は、ラストマイル配送用に自社の電気自動車(EV)「ニロEV」の貨物スペースを広げるなどして改良し、Sラボに提供する。まず今年上半期(1~6月)にもシンガポールの中心部で試験サービスを開始する。

試験事業の経験を活かし、ラストマイル配送に最適な電動PBVや、サービスとして車の価値を提供する「CaaS (カー・アズ・ア・サービス)」プラットフォームの開発、EV充電のエコシステム構築などに取り組む計画だ。

起亜は、中期経営計画でPBVを活用した事業に力を入れる目標を掲げている。シンガポールでのラストマイル配送サービスも目標達成に向けた動きの一環となる。同国は電子商取引(EC)を含むインフラが整っていることなどから最適な場所と判断した。

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