【中国】モバイル決済、コロナで利用増=銀聯調査[金融](2021/02/03)
中国の銀行間決済ネットワークである中国銀聯(チャイナ・ユニオンペイ)が1日発表したモバイル決済に関する2020年版の調査によると、モバイル決済が「最も頻繁に使う決済方法」と答えた人は98%となり、前年から5ポイント増加した。新型コロナウイルス禍で、QRコード決済を中心に非接触型決済の利用が伸びた。
QRコード決済を利用している人は85%に達し、前年から6ポイント増えた。
コロナ禍で、生鮮食品の電子商取引(EC)やライブ配信型のインターネット通販「ライブコマース」、医療費の支払いなどの場面での利用が増えた。屋台や市場、果物店といった小型店でも普及が進み、中国銀聯は「(モバイル決済は)日常生活に不可欠なものの一部分になっている」と指摘している。
ただ、モバイル決済を巡っては、セキュリティー面に不安を抱える人もいるようだ。調査では98%が「モバイル決済は安全」と答えたものの、大多数の人がセキュリティー対策が比較的弱いと考えていることが分かった。一方で複雑なパスワードを設定したり1回の取引額に上限を定めたりといった対策をとっている人は4割に満たなかった。