【韓国】エーザイ、韓国でパーキンソン病薬発売[医薬](2021/02/02)
エーザイ(東京都文京区)は1日、韓国でパーキンソン病治療剤「エクフィナ」(一般名: サフィナミド)の販売を開始したと発表した。日本を除くアジア地域での初の発売となる。韓国ではパーキンソン病の患者数が約15万人に上るとされており、潜在的な需要を取り込む考えだ。
パーキンソン病は、脳内神経伝達物質であるドーパミンが減少することで、手の震えや筋肉のこわばりが起きる難病。サフィナミドはドーパミンを分解する酵素の働きを阻害し、症状進行の抑制や機能障害の軽減が期待できる。
サフィナミドはイタリアの製薬会社が開発し、2011年にアジア圏の開発・製造・販売権をMeiji Seikaファルマが取得した。エーザイは17年に、日本国内での販売権とアジアでの開発・販売権を取得した。
アジアではパーキンソン病患者数が約300万人に達するとされ、高齢化に伴い今後も増加すると予想されている。エーザイは韓国での発売を機に、アジア展開を加速させる計画だ。