【フィリピン】複合ＭＰＩＣ、石油貯蔵会社の共同買収完了［資源］（2021/02/02）

フィリピンの複合企業メトロ・パシフィック・インベストメンツ（ＭＰＩＣ）は１日、石油貯蔵会社フィリピン・タンク・ストレージ・インターナショナル（ＰＴＳＩ）の買収手続きが完了したと発表した。シンガポール政府系の投資信託ケッペル・インフラストラクチャー・トラスト（ＫＩＴ）と共同で全株式を取得した。

ＰＴＳＩは完全子会社フィリピン・コースタル・ストレージ・アンド・パイプライン（ＰＣＳＰＣ）を通じ、ルソン島中部のスービック湾自由港で国内最大の石油輸入ターミナルを運営する。ＭＰＩＣは2020年12月、ＫＩＴと共同で同社の全株式を約３億3,400万米ドル（約350億円）で買収すると発表していた。

取得した株式は、ＭＰＩＣが20％、ＫＩＴ系企業が80％をそれぞれ出資するフィリピンの持ち株会社ＫＭインフラストラクチャー・ホールディングス（ＨＤ）が保有する。

一方、ＭＰＩＣは同日、ＫＭインフラストラクチャーＨＤの株式約30％を取得することでＫＩＴと合意したと発表した。取引額は約41億ペソ（約89億円）。取引完了後、ＫＭインフラストラクチャーに対する持ち株比率は約50％に上昇する。