【カンボジア】首相の給料7カ月分、新型コロナ対策に寄付[政治](2021/01/28)
カンボジアのフン・セン首相は、来月から8月までの給料7カ月分を新型コロナウイルスの感染対策に全額寄付する考えを明らかにした。総額は6,363万リエル(約163万円)に達する見込みだ。地元各紙(電子版)が27日に伝えた。
フン・セン首相の1カ月分の給料は1,000万リエルで、税引き後は909万リエル。同首相は、「7カ月分の給料全額を保健省に寄付し、新型コロナ感染対策の強化に役立てたい」とコメント。首相は昨年も7カ月分の給料を同省に寄付していた。
さらに同首相は、イット・サムヘン労働相やチア・ソパラ建設相をはじめとする閣僚、政府職員、軍隊関係者の間から給料の全額、または一部を新型コロナ対策費用として寄付する動きが出ていることに言及。「新型コロナの脅威に立ち向かう国民の団結力の表れ」と称賛した。
一方でモム・ブンヘーン保健相は、結婚式や葬儀での新型コロナ感染対策を強化するよう、全国の州知事に要請。学校の再開などと並んで伝統的な行事の開催も可能になったが、保健省が定めた標準作業手順書(SOP)に従うよう指導すべきと訴えた。
カンボジアの新型コロナ感染者は26日時点で累計460人に達している。