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【台湾】鴻海と拜騰、EV量産を今年末に前倒しへ[車両](2021/01/25)

電気自動車(EV)ブランド「拜騰(BYTON)」を展開する中国の新エネルギー車(NEV)ベンチャー、南京知行新能源汽車技術開発(中国江蘇省南京市、バイトン)は、EVの量産を今年末から開始する方針だ。EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業の協力を得て、従来計画の2022年第1四半期(1~3月)から前倒す。24日付経済日報が伝えた。

鴻海は今月4日、バイトンとの提携を発表。バイトンの新モデル「Mバイト」の量産を目指す。

バイトンによると、鴻海の中国子会社、富士康科技集団(フォックスコン)は、エンジニア100人以上をバイトンの南京工場に送り込む計画で、一部人員は既に派遣済み。量産を早めるための措置。

鴻海の劉揚偉董事長は、バイトンが22日開いた社内イベントにオンラインで参加し、「バイトン、(バイトンの株主で中国自動車大手の)中国第一汽車集団(一汽集団)、鴻海の3社が組めば、負ける理由はない」と述べた。一汽集団の自動車製造のノウハウ、鴻海のサプライチェーン(調達・供給網)管理、自動車・部品の品質管理などといった強みを持ち寄ることで、バイトンのEV量産を加速させることができるとの見方を示した。南京をEV産業の集積地とする考えも表明した。

鴻海は直近でEV事業の強化が目立ち、これまでにバイトンのほか、中国自動車大手の浙江吉利控股集団、台湾自動車大手の裕隆汽車、自動車世界大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とそれぞれ提携している。

鴻海のEV事業は、設計・関連部品の受託製造・サービスに照準を定めているとみられている。

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