【カンボジア】電力インフラ整備着々、東部州で変電所稼働[公益](2021/01/19)
カンボジア電力公社(EDC)は、東部トボンクムン州で初の変電所を稼働させた。230キロボルト(kV)の送電線の利用も、併せて開始した。プノンペン・ポスト(電子版)が17日に伝えた。
同変電所は中国重型機械(CHMC)が建設し、今月14日に試運転に成功。このほど稼働にこぎ着けた。同州にはこれまで変電所がなく、電力は南東部のコンポンチャム、プレイベン両州とベトナムから供給されていたが、今後は新たに架設した送電線を通じて州内全域やプレイベン州への給電が可能になる。当初の送電能力は115kV。次の段階で新たに115kVを追加し、南東部スバイリエン州への送電も実施する計画だ。
カンボジアでは現在、34カ所の変電所が稼働している。政府は国内全域で電力供給が可能な態勢を構築するため、積極的に電力事情の改善を推進。今月には首都プノンペンに隣接する南部カンダル州ルベアエムで、総出力が400メガワット(MW)の火力発電所を稼働した。
昨年の国内電力消費量は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の低迷で前年比10~12%の減少となった。EDCは新型コロナの感染確認前、今年の電力需要が過去最高の2,500MWに達すると予測していた。