【香港】中国製表示義務、ＷＴＯにパネル設置要求［経済］（2021/01/18）

米政府が香港で製造された輸入製品に現行の「香港製（メード・イン・ホンコン）」ではなく「中国製（メード・イン・チャイナ）」の表示を義務付けるとした原産地表示の変更措置を巡り、香港政府は14日、世界貿易機関（ＷＴＯ）に対し、第一審に当たる紛争処理小委員会（パネル）の設置を要求したと発表した。早ければＷＴＯの紛争解決機関（ＤＳＢ）が今月25日に開く会合で設置される見通し。

同日、ＷＴＯ事務局にパネル設置を求める書簡を提出した。香港政府の邱騰華（エドワード・ヤウ）商務・経済発展局長も、米通商代表部（ＵＳＴＲ）に対しさらなる措置を講じることを通達したという。

香港政府は昨年11月から米政府と中国製表示義務に関する協議を開始。期限となる１月４日までに米国側が原産地表示の変更措置を撤回しなかったため、パネルの設置要求に踏み切った。