【マレーシア】20年消費者物価1.2%下落、51年ぶりマイナス[経済](2021/01/25)

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マレーシア統計局は22日、消費者物価指数(CPI、10年=100)が2020年平均は120.1となり、前年比1.2%低下したと発表した。マイナスに落ち込んだのは1969年以来、51年ぶり。アナリストは、21年は国際原油価格の上昇に伴い、プラスに転じると予想している。

統計局によると、CPIを構成する12項目のうち、20年平均は交通(10.0%低下)、住宅・水道・電気・燃料(1.7%低下)、衣料・靴(0.8%低下)の3項目がマイナスとなった。一方、最大の比重を占める食品・非アルコール飲料(比重29.5%)は1.3%上昇した。

20年の四半期別のCPI上昇率は、第1四半期(1~3月)が前年同期比0.9%、第2四半期がマイナス2.6%、第3四半期がマイナス1.4%、第4四半期がマイナス1.5%だった。

マレーシア華人商工会議所(ACCCIM)傘下の社会経済研究センター(SERC)のエグゼクティブ・ディレクターを務めるリー・ヘンギー氏は22日、NNAに対し、「20年平均CPIの1.2%低下は予想の範囲内」とコメント。20年3月から10カ月にわたりCPI上昇率(前年同月比)はマイナスで推移しており、リー氏によると過去50年で最長だという。特に、原油安を受け交通が一時期、20%以上低下したことが全体を下押ししたと指摘した。

リー氏は、原油価格の上昇に伴い、21年はCPI上昇率がプラスに転じると予想。20年のベース効果があるものの、新型コロナウイルス感染症抑制の厳格な活動制限令が下振れリスクになるため、1.0~1.5%の小幅な上昇にとどまると予想した。

地場アライアンス・バンク・マレーシアの主席エコノミスト、マノカラン・モッタイン氏も、21年はCPI上昇率がプラスに転じると予想している。昨年は一時、1バレル当たり20米ドル(約2,000円)を割り込んだ北海ブレント原油相場が、現在は約56米ドルまで上昇しており、今年第1四半期にはCPIも上向くとの見方だ。通年では、1.5~2.0%の上昇と予測した。

■12月は前月比0.5%上昇

20年12月のCPIは120.6となり、前年同月から1.4%低下した。前月比では0.5%上昇した。食品やエネルギーなど政策の影響を受けやすい項目を除いたコアインフレ率は前年同月比0.7%上昇した。

CPIは項目別では、12項目中5項目が前年同月比マイナスとなった。交通(項目別構成の比重14.6%)が8.4%低下し、下落幅が最も大きかった。下落幅は前月の11.1%から縮小した。

食品・非アルコール飲料は1.4%上昇。水害で被災したパハン州で2.3%上昇し、州・連邦直轄区別で最も高かった。

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