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【インドネシア】新型コロナワクチン、300万回分を全国に[医薬](2021/01/04)

インドネシアの国営製薬持ち株会社ビオ・ファルマは3日、全国各地に向けて新型コロナウイルスワクチン300万回分の供給を開始したと明らかにした。国営アンタラ通信が同日伝えた。

政府は昨年12月31日、中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)製の新型コロナウイルスワクチン180万回分が、首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に到着したと発表。同月初旬に到着した第1弾の120万回分に続く追加分となる。

ブディ保健相は「1月早々にも医療従事者へのワクチン接種を開始したい」と表明した。実際の接種は、保健省の食品医薬品監督庁(BPOM)による緊急使用許可の発行後になる。保健省は12月31日から、最初のワクチン接種対象となる医療従事者らに向けて、一斉に携帯電話へメッセージを送信した。第1段階の対象者は全国34州の医療従事者約132万人。

ブディ保健相は、ビオ・ファルマが12月31日、英アストラゼネカと米バイオ医薬ベンチャーのノババックスから、それぞれ5,000万回分のワクチンの供給を受ける契約を締結したと明らかにした。

ルトノ外相は、英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が承認したアストラゼネカ製ワクチンは、インドネシアで緊急使用許可の発行手続き期間が短縮されると説明。これは、インドネシアが英国と、新薬の承認審査期間や手続きの簡素化を認める「レファレンス国」の関係にあるためという。

外相はまた、アストラゼネカとノババックス以外にも、米ファイザーや、新型コロナのワクチンを各国が共同出資・購入する枠組み「COVAX(コバックス)」を通じたワクチン調達でも交渉を進めていると明らかにした。

スカルノ・ハッタ国際空港に到着した180万回分のシノバック製ワクチン=2020年12月31日(内閣官房提供)

スカルノ・ハッタ国際空港に到着した180万回分のシノバック製ワクチン=2020年12月31日(内閣官房提供)

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