【フィリピン】電子決済Ｇキャッシュ、取引額１兆ペソ突破［金融］（2021/01/04）

フィリピンの通信大手グローブ・テレコム系の電子決済サービス「Ｇキャッシュ」は、2020年の取引額が前年の約3.5倍となり、１兆ペソ（約２兆1,400億円）の大台を突破したと明らかにした。３日付マニラタイムズなどが伝えた。

１日当たりの取引件数は600万件を超え、取引額は75億ペソに達した。利用者数は前年の2,000万人から3,300万人以上に急増し、全人口の３分の１を占めるまでに拡大している。

Ｇキャッシュはグローブ・テレコム傘下のグローブ・フィンテック・イノベーションズ（ミント）が手掛ける決済サービス。同社のマーサ・サゾン社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は昨年の利用額の急増について、新型コロナウイルスの感染拡大により窓口などでの現金のやりとりが敬遠され、Ｇキャッシュを使った公共料金の支払いなどが活発化したためとの見方を示している。