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【香港】11月の輸出5.6%増、2カ月ぶりプラス成長[経済](2020/12/29)

香港政府統計処は28日、11月の香港の輸出額が前年同月比5.6%増の3,795億6,800万HKドル(約5兆640億円)だったと発表した。2カ月ぶりにプラス成長を回復した。前月比では10.1%増で、こちらも2カ月ぶりのプラスとなった。

11月の輸入額は前年同月比5.1%増の4,051億7,700万HKドル。貿易収支は256億900万HKドルの赤字だった。

輸出は最大の仕向先となっている中国本土向けが8.0%増の2,239億200万HKドル、2位の米国向けが1.5%増の240億4,700万HKドル、3位の日本向けが1.5%増の103億9,300万HKドル、4位のインド向けが14.3%減の81億6,500万HKドル、5位の台湾向けは19.4%増の88億5,600万HKドル、6位のベトナム向けは14.3%増の75億9,900万HKドルだった。インドを除く主要市場向けは大半がプラス基調を回復。特に台湾、ベトナム向けは2桁成長と好調ぶりが目立った。

一方、輸入は最大の出荷元である本土からが4.3%増の1,900億5,200万HKドル。2位の台湾からは19.4%増の355億3,000万HKドル、3位のシンガポールは8.1%増の290億8,800万HKドル、4位の韓国からは20.8%増の241億2,400万HKドルと、上位4カ国・地域はそろって増加。台湾と韓国からの輸入は2桁増だった。5位の日本からは横ばいで215億6,400万HKドル。6位は米国からで、7.7%減の165億7,800万HKドルとマイナスだった。

1~11月の輸出額は前年同期比2.8%減の3兆5,356億3,200万HKドル。輸入は5.0%減の3兆8,322億3,500万HKドルで、貿易収支は2,966億300万HKドルの赤字だった。

政府報道官は、11月の輸出が伸びた背景として、外的な貿易環境の改善を挙げた。特に本土向け輸出の力強さと、対米輸出のプラス転換を指摘した。今後については、本土経済の強い成長持続が香港の輸出の支援材料になるとの見方を示しながらも、多くの先進国で新型コロナウイルスの感染状況が急速に悪化していることが世界の景気回復の足を引っ張り、香港の輸出を制約しかねないと警戒した。

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