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【シンガポール】食品卸アングリス、日本食材をライブ販売[食品](2020/12/24)

アングリスがフェイスブックのライブ配信で、日本食材の調理方法などを紹介する番組ホストや日本人シェフの様子(フェイスブックライブ配信のアーカイブ動画より)

アングリスがフェイスブックのライブ配信で、日本食材の調理方法などを紹介する番組ホストや日本人シェフの様子(フェイスブックライブ配信のアーカイブ動画より)

シンガポールの食品卸売大手アングリス(Angliss)は、日本の食品や食材をオンラインのライブ配信で販売するプロジェクトを開始した。新型コロナウイルス禍で、日本から現地へ出張し、展示会や期間限定店舗で消費者に直接訴求するのが難しい中、日本の自治体・企業にとって新たな販売チャンネルとなりそうだ。

「アングリス・マーケットプレイス」の名前で展開するフェイスブックページで、「ジャパンナイト」と題するライブ配信番組を毎週木曜日の午後8~10時(日本時間同9~11時)に提供する。日本の料理番組とテレビ通販を組み合わせたような構成で、英語が話せる日本人シェフなどをゲストに、日本食材を紹介したり、実際に料理をしてみせたりする。

番組で取り扱う食品・食材は、アングリスが事前に買い取ることが前提。1商品につき数十個から販売が可能という。2020年4月に発足したシンガポール日系食品ネットワーク(JFBN)が、番組の日本側での公式窓口として、食品・食材のシンガポールでの販売に興味のある企業の対応を担う。

アングリスはシンガポールで72年以上、食品関連事業を手掛けている。卸販売事業を中心に展開していたが、顧客の要望を受け、消費者向けの販売にも力を入れている。アングリス・マーケットプレイスでのライブ配信もこうした取り組みの一環だ。

NNAが確認した範囲では、アングリス・マーケットプレイスでは連日ライブ配信を実施。中華、韓国、西洋料理の食材や食品なども取り上げ、番組は英語と中国語を交えて進行する。直近の複数のライブ配信動画の再生回数は、どれも5,000回を上回っている。

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