【カンボジア】国境の警備強化、タイのコロナ集団感染で［医薬］（2020/12/22）

カンボジア保健省は、隣国タイで新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が発生したことを警戒し、同国との国境警備を強化するよう指示した。クメール・タイムズ（電子版）が21日に伝えた。

タイでは19日夜、首都バンコク西郊サムットサコン県で新型コロナの感染者が新たに548人確認された。20日以降には同県で陽性と判断される事例が増加しているほか、バンコクなどにも感染が広がっている。

同県はカンボジア国境から約300キロメートル離れているが、保健省は緊急指示を発令。国境全域で、体温測定など越境者の健康チェックを徹底するよう命じた。さらに越境者には14日間の隔離と新型コロナの陽性検査を義務付け、地元住民に対しては見知らぬ人物を見つけたときは当局に報告するよう要請している。

保健省によると、20日時点の国内の累計感染者は１人増の363人。台湾経由で米国から入国した55歳の米国人女性の感染が判明した。女性と同じ旅客便の乗客43人は14日間の隔離措置を受けている。