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【中国】コロナワクチンの緊急接種、対象拡大へ[医薬](2020/12/21)

中国国務院(中央政府)は19日に開いた会見で、中国で開発が進められている新型コロナウイルスのワクチンについて、安全上の問題はないとして、緊急接種の対象を拡大する方針を示した。

政府のワクチン開発チームの責任者を務める国家衛生健康委員会の曽益新副主任は「6月に3種類のワクチンの緊急使用を始め、7月以降は海外で第3相臨床試験を展開しており、全体の作業は比較的順調に進展していると言える」と話した。

会見に同席した国家衛生健康委員会・医薬衛生科技発展研究センターの鄭忠偉主任によると、中国医薬集団(シノファーム)と科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発する合わせて3種類のワクチンについては、7月から100万回以上緊急投与し、これまでに目立った問題は起きていないという。

曽氏は「最近起きた散発的な感染のうちいくつかは輸入品のコールドチェーン(低温輸送網)に関連している可能性がある」と指摘。コールドチェーンの作業員や市場関係者、公共交通機関の職員など感染リスクが高い人たちに緊急接種の対応を広げる方針を明らかにした。

このほか、工業情報省(工情省)消費品工業局の毛俊鋒氏はシノファームとシノバック・バイオテックが進めているワクチンの大規模生産の準備についても、当局の認可を受ければただちに生産に入ることができる段階にあると説明した。

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