【マレーシア】マハティール氏、アンワル氏の下院掌握否定[政治](2020/12/15)
マレーシア連邦議会下院のマハティール議員(前首相)は14日、野党連合・希望連盟(PH)内の最大勢力、人民正義党(PKR)のアンワル・イブラヒム党首が、下院で過半数の支持を取り付けたと報じられていることについて、否定的な見解を表明した。野党議員も、野党第一党の党首であるアンワル氏に掌握されているわけではないと強調した。地元各紙(電子版)が伝えた。
マハティール氏は同日、与党連合の一角、統一マレー国民組織(UMNO)の重鎮、ラザレイ・ハムザ氏と共同会見を開き、「アンワル氏は野党のリーダーだが、野党議員の大多数を指揮しているわけではない」と説明した。
また、下院で15日に予定される、2021年度国家予算案の第3読会(最終読会)で、ムヒディン政権を失脚させるための動きに向け、アンワル氏と話し合ったことはないと述べた。ただ、予算案が下院で否決される可能性があることを示唆した。
一方、ラザレイ氏は「共同会見を開いたのは、現在の政府と首相が(選挙を経た)合法的なものではないからだ」と説明。「合法的な政府を持つ必要がある」と強調した。