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【香港】伊マックスマーラ、北京道旗艦店を閉鎖[商業](2020/12/15)

イタリアの高級ブランド、マックスマーラはこのほど、香港九龍地区屈指の繁華街、尖沙咀の北京道にある旗艦店を閉鎖した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う入境制限で、主力だった中国本土客が消失した影響を受けた。契約満了時に更新せず、撤退を決めたという。14日付星島日報が伝えた。

尖沙咀の観光地中心部に当たる同店舗は1991年に開業。漢口道と北京道に接する複合ビル「漢口中心」に入居していた。不動産仲介会社の関係者によると、店舗のオーナーは月額45万HKドル(約600万円)、1平方フィート(約0.09平方メートル)当たり約511HKドルで新たな貸し出し先を募集している。北京道界隈が高級ブランド店街として最もにぎわった1990年代を下回る水準だという。

北京道では現在、空き店舗が目立ち、少なくとも10カ所ある。一部の高級宝飾品店や化粧品店も既に撤退している。ある地元不動産会社の責任者によると、同じ九龍でも旺角では地元客に照準を合わせマスク販売などで巻き返しを図ろうとする店舗もみられるが、北京道ではそうした動きもなく、本土客が消失した打撃が非常に大きいという。

マックスマーラの公式ウェブサイトによると、香港では現在、香港島・中環(セントラル)や銅鑼湾(コーズウェーベイ)、九龍・尖沙咀の商業施設を主戦場に計7店舗を展開。北京道の旗艦店は唯一の路面店だった。

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