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【マレーシア】日系ヒロユキ、ペットボトル再生事業拡大へ[化学](2021/01/05)

マレーシア・ジョホール州で梱包(こんぽう)資材の製造を手掛ける日系企業、ヒロユキ・インダストリーズ・マレーシアは、2019年に開始したペットボトルのリサイクル事業を拡大させる。公立学校を中心にリサイクルの普及を図り、22年には工場の処理能力を現行の2倍となる2万トンに引き上げる計画だ。

同社は、マレーシア国内で使用されたペットボトルを回収業者から買い上げ、フレーク状に加工し、食品用のリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を製造している。リサイクルPET樹脂製造工場は、国内初の取り組みとして、マレーシア投資開発庁(MIDA)からパイオニアステータス(特定期間の免税)を付与されている。

日本では大手飲料メーカーなどが中心となって飲料ペットボトルのリサイクルが広がっているが、マレーシアでは、まだ資源のリサイクル活動が根付いていない。ヒロユキ・インダストリーズは、教育省や国内の大手飲料メーカーと協力し、公立学校でのペットボトルリサイクル事業に取り組む計画だ。

ヒロユキ・インダストリーズは、01年にジョホール州で設立。梱包用のPP(ポリプロピレン)バンドやポリエステルバンド、ストレッチフィルムの製造販売を手掛けている。18年には梱包資材の第2工場を稼働。新規事業として19年1月にリサイクルPET樹脂製造工場を立ち上げた。

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