【インド】農業関連法デモ、農家と政府の協議物別れに[農水](2020/12/11)
インド各地に広まった農業関連法に対する農家の抗議活動で、8日に行われた政府と農家との協議が、物別れに終わったことが分かった。政府側は、農家の懸念を取り払うべく法律の修正を提案。だが、農家側は「法律の白紙化」を求める姿勢を貫き、提案を拒否した。ビジネス・ライン(電子版)など各紙が9日に伝えた。
協議はアミト・シャー内務相と農家のリーダーらの間で、4時間以上にわたり繰り広げられた。抗議の対象となっているのは、農作物の取引や価格保証に関する新たな農業関連法3件。中央政府側は法律の内容修正のほか、最低調達価格(MSP)制度の継続を書面にして保証することなどを申し出たが、農家側は、500組合以上から成る農業組合連合会の指導者会議で提案を拒否する決定を下した。
農家側は関連法3件の撤回を求め、抗議活動を激化する考えだ。有料道路を12日に占拠することや、北部デリーと近隣の州をつなぐより多くの道路を封鎖すると宣言しているほか、14日に大規模なデモを行うよう呼び掛けている。