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【中国】豪州からの輸入木材に害虫、禁輸措置を拡大[農水](2020/12/10)

中国がオーストラリアからの輸入木材に対して、害虫への警戒を強めている。中国税関総署は4日付で、タスマニア州とサウスオーストラリア州産の木材の輸入停止を通知。10月30日付で通達したクイーンズランド州産、11月11日付のビクトリア州産に続き、オーストラリアからの木材輸入停止措置は4州産に拡大した。

4日付の通知によると、最近になり上海市、浙江省寧波市、福建省厦門(アモイ)市、山東省青島市の税関でタスマニア州とサウスオーストラリア州産の輸入木材から害虫が見つかった。税関総署は輸出入動植物検疫法などに沿って、3日以降に到着する両州産木材の輸入を停止するよう通知。また各地の税関に対し、オーストラリアから輸入される木材への検疫を強化し、害虫が発見された場合は貨物を差し戻すよう指示している。

中国はこれまでにオーストラリア産の牛肉や大麦、ワインに対し、ダンピングや使用禁止物質の検出を理由に輸入停止や反ダンピング(不当廉売、AD)関税を課す措置を取っている。一連の輸入規制の背景には、新型コロナウイルスの発生源を巡る両国関係の悪化があると指摘されている。

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