【カンボジア】新型コロナワクチン、政府が調達を協議［医薬］（2020/12/10）

カンボジア保健省と財務経済省は８日、新型コロナウイルスワクチンの調達に関する緊急会合を実施した。フン・セン首相は７日、両省にワクチンの調達先などを協議するよう指示していた。クメール・タイムズ（電子版）が伝えた。

保健省の広報官は協議後、「調達するワクチンの製造国や製薬会社は決まっていない。詳細は、フン・セン首相が決定を下した段階で発表する」と述べた。　

新型コロナのワクチン接種については、フン・セン首相が８日、医療従事者や教師など50万人から開始する（接種は１人２回）と発表。ワクチンの調達費用として、これまでに3,000万米ドル（約31億円）以上が政府に寄付されたと明らかにした。

財界からは、カンボジア商工会議所（ＣＣＣ）のキット・メン会頭（財閥ロイヤル・グループ会長）が300万米ドルを寄付したことを公表した。同会頭は新型コロナ対策で３月にも政府に50万米ドル、５月にはカンボジア赤十字社に50万米ドルを寄付している。

カンボジアでは11月28日に国内初とみられる市中感染者が発見され、その後、感染が拡大している。