【ミャンマー】三菱商事が円借款の鉄道車両受注、690億円［運輸］（2020/12/10）

三菱商事がヤンゴン環状線向けに受注した新型車両イメージ（同社提供）

三菱商事は８日、ミャンマー国鉄から新型鉄道車両246両を受注したと発表した。契約総額は約690億円で、円借款事業として整備が進む最大都市ヤンゴンの環状線と、ヤンゴンとマンダレーを結ぶ幹線鉄道向けに納入する。

2023～25年にかけて、ヤンゴン環状線向けに66両、ヤンゴン―マンダレー鉄道に180両を順次納入する。供給する車両は、スペイン最大手の鉄道車両メーカー、ＣＡＦが日本製の機器類を採用して製造する。

環状線は総延長46キロメートルで、日本の政府開発援助（ＯＤＡ）で改修が進んでいる。改修が完了すれば、一周の走行時間は現在の約170分から約110分に短縮される。

ヤンゴン―マンダレー鉄道も、日本のＯＤＡで改修中。総延長は620キロで、工事完了後は片道の所要時間は約15時間から約８時間程度に短縮される。