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【香港】伊藤忠、スポーツウエア事業で香港社と合弁[繊維](2020/12/07)

伊藤忠商事は4日、スポーツウエアブランド「SKINS(スキンズ)」を保有する香港の投資持ち株会社、新レイ集団(レイはさんずいに豊、シンフォニーホールディングス)と合弁会社「新伊藤品牌分銷(SYM伊藤セールス&ディストリビューション)」を設立したと発表した。伊藤忠のサプライチェーン(調達・供給網)をいかして商品力をさらに強化し、世界展開に弾みをつける。

新会社には、伊藤忠本体と、同社繊維カンパニーの香港事業会社、伊藤忠テキスタイルプロミネント(アジア)(略称IPA)、シンフォニーの3社が出資。本社はシンフォニーの本社内に置いた。IPAの社員1人が常駐する。資本金や出資比率は非公表。

スキンズはオーストラリア発祥のスポーツブランドで、2019年にシンフォニーが買収した。スキンズのウエアは着用時に血流を促し、運動能力の向上や故障リスク軽減、運動後の疲労回復といった機能があり、アスリートやスポーツ愛好家から高い評価を得ているという。

IPAの担当者はNNAに対し、「中長期を見据えた事業にしていく」と新会社設立の狙いを説明。今後は伊藤忠のサプライヤー網をいかした独自素材の活用も進め、商品力をさらに強化していく考えを示した。

スキンズはすでに英国とオーストラリアに販売拠点を構えており、まずは欧米市場の開拓を優先し、その後アジア、特に中国本土市場で本格展開する戦略だという。

シンフォニーはブランド管理のほか、本土での商業施設・アウトレットの運営、証券などの金融サービスが主要事業。ブランド管理では、スキンズのほか、スイミングウエアを中心とするスポーツブランド「アリーナ(arena)」、シューズブランド「ポニー(PONY)」を展開している。スキンズの事業では、世界的に事業展開する伊藤忠と組むことで物販にも直接関わり、ブランドの強化につなげたい考えだ。

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