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【カンボジア】市中感染発生、刑務所長ら14人[医薬](2020/12/01)

カンボジア保健省は11月30日までに、新型コロナウイルス感染症の検査で、新たに14人から陽性反応が確認されたと発表した。このうち6人は刑務所長と、その家族5人。海外からの帰国者は含まれていないため、カンボジアで初の市中感染とみられる。クメール・タイムズ(電子版)が伝えた。

最初に感染したとみられるのはチェム・サボット刑務所長の妻で、28日に陽性が発覚。その後は所長を含む家族など13人の感染が確認された。

この妻の感染経路は分かっていないが、居住地の首都プノンペンから北西部シエムレアプへの移動歴があるという。また、この妻とみられる女性が検査前にプノンペンのイオンモール1号店に入店していたため、同モールは29日、保健相の指示で一時閉鎖された。

刑務所長らの感染確認を受け、保健当局は現在、プノンペン、シエムレアプ州、北西部バンテイメンチェイ州、北部モンドルキリ州で接触者を追跡している。また、同所長と接触のあった副首相2人、法相、警察高官らは、既に14日間の自主隔離に入った。

フン・セン首相は29日夜、市中感染の発生について「パニックにならないでほしい」と国民に呼び掛け、刑務所長らの接触者全員に無料で検査を実施する方針を示した。

14人の新型コロナ感染に伴い、カンボジアの累積感染者は323人になった。

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