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【カンボジア】英国の貿易優遇措置、来年から導入も[経済](2020/11/25)

カンボジア縫製協会(GMAC)は、英国が来年1月からカンボジアなど発展途上国に関税優遇措置を適用する見通しと発表した。クメール・タイムズ(電子版)が伝えた。

GMACは先週発表の声明で、欧州連合(EU)離脱後に設定された一年間の「移行期間」が年内で終了するため、英国は来年1月から新しい独自の貿易規則を導入することが可能になると説明。「英国はEUと同様、後発開発途上国(LDC)向けの関税優遇措置の導入を計画しており、カンボジアが対象国に含まれる可能性が高い」との見方を示した。

英国はEUと同様に、無関税、数量無制限で輸出を認める特恵制度「武器以外の全て(EBA)」の適用を検討しているもよう。GMACは今後、カンボジア商業省、英国の国際貿易省と原産地証明や優遇措置発効時期などに関する手続きの詳細などを協議。進行状況を加盟企業に報告していきたいとしている。

EUは今年8月、カンボジアに適用している関税優遇措置の一部を停止したが、英国はかねて、EU離脱後もカンボジアにLDC向けの関税優遇措置を適用する意向を表明していた。フン・セン首相は、EUで最大市場の英国に対し、EU離脱後もカンボジアへの優遇措置を継続するよう要請。英国の政府関係者も「新型コロナウイルスの感染が拡大する中、両国の貿易関係強化が経済成長につながる」と述べ、優遇措置の適用に前向きな見解を示している。

カンボジアと英国の昨年の貿易総額は10億5,000万米ドル(約1,098億円)。うち英国への輸出額が9億7,800万米ドル超と大半を占めた。

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