【インドネシア】年末年始のトラック規制、運輸相令を用意[運輸](2020/11/20)
インドネシア運輸省陸運局は、クリスマスから正月まで11連休となった場合に備え、国内の高速道路と国道の一部で実施するトラック通行規制に関する運輸相令の草案を用意している。国内で新型コロナウイルスの感染が拡大しているため、政府が連休を短縮する可能性もあり、通行規制の実施予定は暫定的だ。19日付ビスニス・インドネシアが伝えた。
運輸省は、全長6.5メートルを超える2車軸以上の貨物トラックを通行規制の対象とするよう提案。規制期間は、下り線が12月23日正午から25日正午まで、上り線が1月2日午前0時~4日午前8時と予定している。
規制対象となる高速道路はジャカルタ―バンテン州タンゲラン―メラックなど計8本、国道は東ジャワ州モジョケルト―チャルバンなど計13本。
陸運局のブディ局長は「仮に11連休が短縮された場合は、通行規制を実施しない。通行規制を負担に感じている物流業界には、対象外の道路は通行可能だということを理解してほしい」と述べた。
インドネシア・トラック事業者協会(APTRINDO)のグミラン会長は「年末年始の通行規制は、物流業界にとっては大きな損失となる」と懸念を表明。運輸相に対し、通行規制の対象外となる輸出入貨物を輸送する車両が、通行規制を取り締まる職員から違法な徴収金を請求される可能性があると指摘した。