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【マレーシア】10月新車販売は5%増、5カ月連続前年超え[車両](2020/11/19)

マレーシア自動車協会(MAA)が18日発表した2020年10月の国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比5.2%増の5万6,670台だった。年末までの乗用車の売上税減免措置に加え、自動車各社による新型車投入と販促キャンペーンが奏功し、5カ月連続で前年同月を超えた。10月半ばから首都圏などに条件付き活動制限令が敷かれた中で、前月から0.4%増加した。

内訳は、乗用車が前年同月比5.7%増の5万1,795台、売上税減免の対象となっていない商用車は0.2%減の4,875台だった。全体の9割を占める乗用車が成長をけん引。商用車は4カ月ぶりに前年割れとなった。

同月の生産台数は、5.1%増の5万8,631台。内訳は、乗用車が5.5%増の5万5,063台、商用車が0.4%減の3,568台だった。

1~10月の販売台数は、前年同期比19.9%減の39万8,159台。内訳は、乗用車が20.2%減の36万1,803台、商用車が16.9%減の3万6,356台で、いずれも2桁の落ち込み。生産台数は22.2%減の37万4,494台で、内訳は乗用車が21.2%減の35万4,944台、商用車が37.5%減の1万9,550台だった。

MAAは、今年通年の新車販売目標を前年比22.2%減の47万台と設定しており、達成には11~12月に約7万2,000台の販売が必要となる。

MAAは、11月の販売が10月水準を下回ると予想。10月半ばからの首都圏とサバ州に加え、11月9日からマレー半島の3州を除く州にも条件付き活動制限令が敷かれた影響で、自動車販売店の客足が落ち込むとみているためだ。

自動車調査会社フォーインの堀井崇志氏(「アジア自動車調査月報」編集長)はNNAに対し、マレーシアは東南アジアの他国に比べて新型コロナの感染拡大を抑え込めてきたほか、政府が新車販売の促進策として乗用車の売上税減免措置を打ち出したことで、当初予測より市場は回復していると指摘。ロックダウン(都市封鎖)などがない限り、通年の新車販売台数はMAAの目標である47万台を超えるとの見通しを示した。

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