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【インド】三井物産、貨物鉄道の保線機器を受注[運輸](2020/11/19)

三井物産は18日、インド鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社(DFCCIL)から、貨物専用鉄道(DFC)向けの保線機器を約180億円で受注したと発表した。北部デリーと西部ムンバイ、南部チェンナイ、東部コルカタの4大都市を結ぶ貨物専用鉄道計画のうち、デリーとムンバイをつなぐ西回廊に保線機器を供給する。

DFCCILとの間で17日に、軌道・架線保守用の保線機器203両の供給契約を結んだ。対象路線は北部ウッタルプラデシュ州ダドリからムンバイ近郊のジャワハルラル・ネルー港までの1,467キロ。三井物産の広報担当者によると、数週間以内に履行を開始することになる。納期は54カ月間で、2025年上半期(1~6月)の納入完了を見込む。

貨物専用鉄道の西回廊は、日印両政府が共同で推進するデリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想の根幹事業。三井物産は西回廊整備でこれまでに5件のプロジェクトを受注している。今回の受注は6件目で、累計受注額は約1,820億円となった。

既存の案件は、土木・軌道敷設工事(全長422キロ)と、信号・通信設備工事(同915キロ)、自動車列車制御システム工事(同1,337キロ)で、いずれも15~16年に受注した。敷設区間の土地の収容の遅れなどの影響で、5件とも現在も工事中となっている。

日本政府は円借款の供与などを通じて、貨物専用鉄道西回廊の整備を支援している。

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