【カンボジア】ナガコープ、シエムレアプでリゾート開発[観光](2020/11/19)
カンボジアの北西部シエムレアプで、統合型リゾート(IR)の開発が計画されている。香港上場の金界控股(ナガコープ)は3億5,000万米ドル(約364億円)を投入し、カジノを併設しない大規模なIRを建設する考えだ。プノンペン・ポスト(電子版)が17日に伝えた。
ナガコープは15日、アンコール遺跡群から500メートル離れたスラクラムで75ヘクタールの土地を50年契約で借り受け、IR「アンコール・レイク・オブ・ワンダー(ALOW、仮称)」を建設すると発表した。完工予定は2025年。
アンコール遺跡群の周辺ではカジノの運営が禁止されていることから、ホテルや親水施設、内型娯楽施設、MICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)関連施設などで構成するIRを建設する方針だ。
既にナガコープは、米設計会社のスチールマン・パートナーズとゲンスラー・アンド・アソシエーツ・インターナショナルに計画の作成を依頼したことを明らかにした。
観光省の報道官は、ALOWの設置が観光産業の活性化や地域の雇用創出につながるとして歓迎する意向を表明。「政府として、ナガコープの投資を全面的に支持したい」とコメントした。
ナガコープは、首都プノンペンで本館の「ナガワールド」、17年11月に開業した2号館「ナガ2」から成るIRを運営。現在は3号館「ナガ3」の建設を進めている。