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【カンボジア】環境重視のSEZ建設、中国系が南東部で[経済](2020/11/16)

カンボジア南東部スバイリエン州で、中国系企業が環境保護を重視した経済特区(SEZ)を設置する。面積は450ヘクタールで、総工費は10億米ドル(約1,050億円)。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

開発企業は、中国系の工業団地開発業者キル(カンボジア)SEZ。国道1号線から約4キロ離れた場所で、3期に分けて造成を進める予定だ。開発面積は第1期が215ヘクタール、第2期が145ヘクタール、第3期が90ヘクタールで、衣料、軽工業製品、機械部品、建材、化学品などを製造する企業の誘致を検討している。

キルはSEZの開発に当たり、カンボジア環境保護産業協会(EPIAC)と戦略的に提携することで合意した。キルの幹部は「環境保護を最優先課題として、SEZの整備を進めたい」とコメント。EPIACは、カンボジアで環境に悪影響を及ぼさないSEZが設置されることを歓迎している。

提携合意に関する両者の調印式に参列したカイン・モニカ事務局次長も、「環境重視を打ち出したキルのSEZは国内のモデルケースになり、結果的に投資の誘致拡大につながる」との見方を示した。

国内のSEZで操業する企業の昨年の輸出額は、前年比27%増の26億8,800万米ドルだった。昨年末時点でSEZは国内54カ所に設置され、465社が進出している。

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