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【インドネシア】グラブが技術センター、中小デジタル化支援[IT](2020/11/13)

シンガポールの配車サービス大手グラブは10日、インドネシアの南ジャカルタにある国内最高層ビル「ガマタワー」に、中小零細企業向けデジタル技術革新の拠点となる「グラブ・テック・センター」を開設した。テック・センターでは、中小零細企業のデジタル化を支えるソフトや技術の研究開発を担い、東南アジア諸国に展開していく。

テック・センターは、ガマタワーの9フロアを専有し、延べ床面積は1万2,000平方メートルを超える。グラブが運営する国内施設では最大の規模。

グラブ・インドネシアのリズキ社長は「インドネシアで操業する約6,400万社の中小零細企業のうち、デジタル化が完了しているのはわずか16%にとどまっている。中小零細企業の事業効率化につながる各種デジタル技術を試験する拠点を設置するのに、インドネシアが最適と判断した」と述べた。

グラブは、昨年発表したデジタル経済のエコシステム構築に向けた新しい社会イニシアチブ「グラブ・フォー・グッド」で、2025年までに東南アジア全域で屋台をはじめとした500万の零細事業者を対象にデジタル化を推進する目標を設定している。

センター内には、第3代大統領のバハルディン・ユスフ・ハビビ氏の名前を冠した多目的ホール「B.J.ハビビ・ホール」(床面積429平方メートル)も設置した。グラブは、エンジニアや科学者でもあったハビビ氏が、技術や革新を駆使してインドネシアの変革に成功したことをたたえるものと説明した。

グラブは「グラブ・テック・センター」を開設した(同社提供)

グラブは「グラブ・テック・センター」を開設した(同社提供)

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